こんにちは!今日は鈑金塗装をアップします。
今回の患者さんはHA25Sアルトさん。リアドアからクォーターにかけての修理となります。
画像で見て取れるようにエッジの部分がきつく歪んでタイヤアーチのプレスラインまで引っ張られている状況です。

さて作業の方ですが、先ずは車内内張りを外し内側からたたき出しをし形を修正していくことにしてみました。                                      理由はアーチ部のプレスラインを出来る限り潰したくないからです。パネルの歪は凹んでいる個所から波及して周辺に広がりますが、逆に言えばそのヘコミ部分を戻すことで形はある程度戻り余計な作業をしなくても済むのです。通常であればスタッドという電気を通して引っ張る機械を用いて凹みを引っ張り出しますが、今回は内側から工具を入れてたたき出すスペースがあったのでまずはたたき出しからやっていきます。
こんな感じでほぼ面を復元  
次にサンディングペーパーで歪み具合をチェック。
今回は自分でも出来過ぎるくらい上手くラインが出てこのままパテ成型に移れそうです。
 大きめに塗膜を剥ぎます。
 パテ成型。下処理が良ければよいほどパテ盛りが少なく、サンディングの回数も減ります。今回はパテ3回で完了です。
パテの次はサフェーサー
おっと!?ドアの鈑金撮るの忘れてました。
さてお次は耐水ペーパーによる水研ぎです。その前にこいつを紹介しておきます。 3M社製のドライガイドコートです。
 このように少し本体を振るだけでスポンジに黒い粉が・・・
この黒い粉凄く細かくて細かな凹凸でも付着してくれるので、面出しや粗いペーパー目も水研ぎで目視作業が出来るので凄く重宝します。
黒い部分がなくなるまで耐水ペーパーにて研いでいきます。
 
ようやく塗装準備です。かかってはダメなところはしっかり養生。
塗装直後の状態。剥きたての卵のように艶っ艶(笑)
 
アーチラインもビシッと決まりましたね!

以上、アルト クォータパネル、リアドア鈑金塗装の巻でした。




村田選手のボディブローみたいでしょ(笑)


タワーを使って粗引き作業。
粗引き作業でほぼ押し込み具合を修正したらパネルカット~溶接~パテ~サフェーサです。
 
 過去に一度修理した跡が・・・
 
 
綺麗なお手てですいません。。
 
 
 



 ちなみに推定2mのF氏が乗っている車は電動で動くオモチャじゃありません。
    今回調色に選んだ車はよく塗っているスズキ車ではなくトヨタ ノア。            カラーは1G3というガンメタリック。

  そしてタブレットでサンプルを呼び出し色を調合していきます。

  
さて記念すべき第1打・・・・・う〜ん、、、ちょっとスライスでラフといったところでしょうか? ちょっと濃いです。
 仕切り直して、さっきのテストピースを測定し最初のデータとの誤差を測定。
 
    測定データもかなり 誤差があるようです。
 データもかなり中心よりになって近づいた事を示しています。

指示量に数字が入っているところが補正に必要な原色となります。
 
 


 今回はほぼソリッドに近い色(メタリックも少し入ってます。)なのでパネル単体塗装で隣接パネルトの色の差をかなり追い込んでいきます。
 
 
 

ちなみに工具を直でかけて外すとこんな感じに色剥げを起こします。
 筆塗したら・・・剥げたところがボコボコします。仮に吹き付けても同じです。せっかくディティールを出して塗ってもボルトがこんなんじゃ台無しという事です。


























 


 
 





 
 
 
 


 
 
 
 
 
 


 
 

 話は戻って・・・沢山ある丸い穴はスポット溶接を専用ドリルで穴を開けた跡です。 
 
